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解離性同一性障害−経過と治療 第七段階〜第九段階

第7段階:新しい対処技術の学習
解消や統合は治療のゴールではありません。統合後の状態はとても不安定で、強いストレスがかかると再分離する可能性もあります。

今までは危険な事があると、それぞれの交代人格が担当していましたから、ひとつの人格としての行動を身につけていかなければなりません。かつての友人・知人と疎遠になる事も多く、一方、新しく出会った人と親密になっていったりもします。
このような人間関係の再編成も行われます。

第8段階:獲得したものの定着化
対処技術が磨かれ定着していくにつれ、再分離の可能性は遠ざかります。しかし、自分自身の「個性」に直面します。
今までは、交代人格の中に存在していたその人の個性が、ひとつのかたちとなっていきます。治療も心的外傷から、葛藤へとテーマが変わっていきます。

第9段階:フォローアップ
長期的には再分離の可能性はあります。統合したと思われたが、未接触の交代人格が潜んでいたりする場合もあります。


取り敢えずここで説明は終わりです、お疲れ様でした。


基本的な説明
・診断基準の定義
・交代人格とは
・原因・虐待との関連
・主な症状
経過説明と治療方法
・経過と治療
・経過と治療 第一〜第三段階
・経過と治療 第四〜第六段階
・経過と治療 第七〜第九段階
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