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アダルトチルドレン

数年前、私は、自分が”アダルトチルドレン”であると判断した。機能不全家族に育ち、今現在生きにくい性格となっているからだ。     
     
自分の家族がそこまで特殊だとは思っていない。けれど、普通の家族だったかと問われると返答に困る。母親は、今の私と同じように、少しずつ怒りを蓄積していき、突然あふれ出すようなパターンの人間で、ほんの少しのきっかけで怒りを爆発させていた。     
     
だから、何がきっかけで怒っているのか分からない事ばかりだった。怒りを爆発させた母親は、その当事者である私を、無視する。徹底的に無視する。そんな母親に対して、子供の頃は何時もビクビクしていた覚えがある。     
     
”あの家”で書いたように、家族間の秘密と言うのも持っていた。父親は単身赴任で余り家には帰ってこなかった。私は周りの大人の顔色を伺いながら育った。よく”表情のない子”だと言われた。”良い子”であろうと努力をした。     
     
けれど、私は”良い子”にはなりきれなかった。成績も段々落ちてゆき、学校も休みがちになり、高校も中退した。親は多分、私に何も期待はしていなかったのだろうが、私は”良い子”になりたかった。     
     
けれど、この年齢になっても私は親から卒業出来ない、出来損ないとなってしまっている。     
     
アダルトチルドレンの心理的特徴にも、当てはまる事が多すぎる。私は自分がそうなのだと判断してから、少し肩の荷が下りたように感じる。これから先、少しずつでもいいから自分を成長させて行き、将来は立派に親孝行が出来る人間となる事を願っている。
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