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共依存

共依存とは、子ども時代のトラウマや、育ってきた家庭内の機能不全状況に適応する(過剰適応)ことによって起こります。      
     
自分が生まれ育った家族の中で、発達や分化のの大切なプロセスを体験できなかったために、大人になってから人間関係がうまく行かなかったり、日常生活に支障をきたしたり、生きにくかったりします。      
     
自尊感情や自己肯定感がもてない、自他境界がつくれない、適切なセルフケアができないなどの特徴があります。虐待、DVなどの人間関係の問題・さまざまなアディクションは、殆どの場合この共依存をベースに生じています。また、長引くうつ・強迫行動などの心身の不調のベースになることもあります。      
     
誤解しないでいただきたいのは、身近な誰かが何かの依存症にはまっているのは、その本人に問題があるからです。問題のない人は、依存症にはまりません。      
     
共依存症者と他の依存症者が一緒にいると、2人とも依存症がエスカレートしやすくなりますが、共依存症者が側にいなくても、他の依存症者は依存症にハマっています。「私が共依存症だから、相手がパチンコ依存症なんじゃないか」というのは間違いです。      
     
共依存の中核の症状は5つとされ、それを核にして16の症状行動(思考・態度)が派生します。      
  1. 自己肯定感が持ちにくく、自分を愛することできない。
  2. 自他の健全な境界線を設けることが難しく、うまく自分を守れない。
  3. 自分の現実を把握するのが下手で、自意識を他者と共有することが難しい。
  4. 自分の要求や欲求を上手に人に伝えられない。セルフケアが出来ない。
  5. 自分の現実を適切に感じとって表現することが苦手。また、さまざまな状況に適応しにくい。
     
     
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