ward

回避性人格障害

対人関係の能力はあっても回避することが多いです。根底にあるのは「低い自己評価」と「自身の欠乏」です。社会的制止、不適切感、自己に対する否定的評価に対して過敏性の広範な様式であり、成人期の早期に始まり、種々の状況で明らかになります。

自分を全面的に認め、受け止めてくれる肯定的な雰囲気にはとけ込め、自然に振舞えるのですが、嫌われたりばかにされたり傷つくのを恐れて社会から身を引き、人との交わりを避け、責任の軽いことしかしなくなります。

現代では、マニュアル化、ソフト化された過保護な環境で育ち、辛い経験や挫折を繰り返すことが少なく、幼小時からの万能感を脱却できにくくなっています。普通の人なら気にしないような、心ない言葉や態度に敏感でひどく傷つきます。

次の項目に4つ以上該当することで示される。
1.批判、否認もしくは拒絶に対する恐怖のために、重要な対人接触のある職業的活動を避ける。
2.相手に好かれていることを確信できなければ、他人と関係を持ちたいと思わない。
3.恥をかかされること、ばかにされることを極端に恐れるために、親密な関係の中でも自分の考えを表すことに遠慮を見せる。
4.社会的な状況で、批判されること、拒絶されることに心がとらわれている。
5.不適切感によって、新しい対人関係状況で制止が起こる。
6.自分は社会的に不適切であり人間として長所がない。または他の人より劣っていると思っている。
7.恥ずかしいことになるかもしれないという理由で、個人的な危険をおかすことや、何か新しい活動を始めることに、異常なほど引っ込み思案になる。  
inserted by FC2 system