ward

不安障害

不安とは「対象のない怖れ」の事です。
神経症は不安が症状の中心になる事には変わりない事ですが、特に不安障害ではその度合いが大きい様です。不安が前景に立ち、それによって障害される疾患群を「不安障害」と言います。

不安には急性の不安と慢性の不安があり、急性に起きる不安状態を不安発作と言います。
不安発作には激しい動悸が生じて心臓が苦しくなり死ぬような恐怖を体験する心臓神経症や、呼吸が苦しくなって手足が痺れ、時には失神発作を起こす過換気症候群等があります。

不安発作そのものは、治療をすれば治まりやすいです。しかし、また発作が起こるのではないかと言う「予期不安」に悩まされます。

不安の症状には、精神症状と身体症状があります。
精神症状としては、恐れ、緊張、心配、恐怖、不穏、焦燥、苦悶、興奮などです。身体症状としては、手指振戦、発汗、頻脈、嘔気、嘔吐、下痢、尿意、呼吸困難などです。

また、不安障害をその症状や特徴別に分類しますと、以下の四つに分けられます。
  1. 全般性不安障害
    根拠のない強い不安感に絶えず苦しめられる。
  2. パニック障害
    激しい不安の為に発作が起きる。
  3. 恐怖症
    ある特定の対象を異常に怖がる。
  4. 強迫性障害
    心の底の不安や葛藤が、強迫行動や強迫観念にすりかわってしまう。
inserted by FC2 system