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 - voice − 最新 − 016〜030

030

立ち枯れた彼岸花
それを背にして永遠を夢見ていた幼子
曇り空にあなたを抱いて
それを中に焼き付けてしまえばいい

愛を示すために書いたものたちも、
それ自体なくさざるを得ない状態になってしまえば
ただただ虚しいものでしかないのだ。

029

何もいらないと呟いてはいるけれど、
本当はいくつもいくつも欲しいものは溢れている

欲のない女だ と思われたいが為に、無欲を演じ。

一番言っておかなければならないことすら
口に出さなかったことを、後悔させてください。

私には、あなたが 必要でした。

028

苦しみを つなげる
月よりも 遠い 君にまで 届くように

027

見えていた物がなくなると、
数えた何もかもまで 消えるでしょう。
生き返りを望んだ愚か者は、端々に命を残していきました。

私の中の憎しみと混ざり合って個の意識が暴れようとも、
ひとつとして 戻る物 はありません。

026

凍える月 青白く
白い息と 重なる

飛ぶように吸い込んだ 空気 は
心を 振動 させた

このまま 何もかも 消えて
一人になっても 笑っていよう

私の笑顔が
好きだと 言ってくれた あなたの為に

025

瞳の裏側では 白黒の闘い
偶然やヒトなどによって どちらかが負ける
空気の重さに耐えかねながら
ひたすら 朝がやってくる事だけ 祈る
媚薬のような 合わせ言葉
妙薬のような 暗号
太陽の音が聞こえるようになる 暁の頃
”魔法が使えない”などと 嘘を吐いてみた

024

私の家は黒い山 スマイルは闇に溶けた
吐き出す青い影 3つ数えて 姿を変える

君の手を握った 何時もより冷たい傷
誰にも言えない 二人のヒミツ

歩いてゆこう 苦しみも全て受け止めて
歩いてゆこう 喜びを分かち合い

黒い山へ 青い影を連れ 闇に飲み込まれても

023

捨てられた 記憶 心 私?
雨の降る 六時 戻れない
涙。 大音量でかかるCD 叫び 重なる
靡くカーテン まっさかさま 風を切った
血だまり

022

あなたと笑った事 あなたと泣いた事
決して忘れないと 誓った筈なのに

私は何時の間にか あなたの歳を追い越していました

021

今現在でさえも、ただの 経過 でしかないのだ

020

淋しさ が消えるわけでは ない けれど
何もしないよりは マシだろうから
一人でも動ける 力 が欲しい
子供みたい に叫べたなら どんなに楽か
捨てられた 一人淋しく震えて いたせいで

019

あなたが 笑うと 私は幸せ
あなたが 辛いと、私も苦しい

018

現実で情熱的に なれない分
わたしたちは夢の中では、純情で きたなく 醜い

それでもわたしたちに 変わり はないのだと、
あなた以外 の 誰にも 言ってほしくはない。

017

私 は ここに居る
私 が ここに居る
あなた は ひとりじゃない

016

何時でも 何時までも 続く もの
それを人は 退屈 と呼ぶ から
僕ら一生懸命 変わろうとするんじゃないか

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