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 - voice − 最新 − 001〜015

015

赤い力 に光をともし
過去の 自分 を影に
さえぎるドアは開け放ち
未来の 自分 と共に

014

暗闇に落ち込んだ私の 身体 はやがて、溶け出し、
ただ一色に 光る、憎悪と成り果てた。

私は今、見えない目を尖らせ 迷い込む人たち を待っている。

あなた を 待って いる。

013

搾り出すしか 能のないこの 言葉のどこに
真実味 があるとあなたは 言うの?

012

だんだんと 恋が 出来なくなっていった

それともこれを
あの人分の容量しかないから とでも 言うのだろうか

011

約束 などと、言うものが実のところ何の力も、
持って いないのだ と 知ってしまってからは
いつも、不安と共に居る。

夢で良いから 逢いたいと
そんな小さな願いも、叶いませんか。

010

どこかへ、消えてしまいたいと思いました。
でもそれは、「死」じゃない。

普通の人生を、苦しみと呼んできました。
私は、ただ消えたくて、自分を、消したくて、
それを希望とし、普通の苦しみ の中で生きています。

009

今好きなものを これから先好きで 居続けるのは
難しいことだと、思う。

すぐに移り変わっていく 心 のことも考えて、
今 好きであるものを今、最大限、好きでいたいのです

008

表現の自由と云う言葉が あるけど
私は、その自由をどう使ったらいいかわからない

型にはまりたくないのに、どっぷりつかってる。

007

白い空間を真っ黒に 染められたのではなくて
元から真っ黒でしかなかったのだと 思う方が、正しい。
そのあまりの暗さに他の何色があろうとも
気づけるほど、目も 良くない。

006

そう、誰からも好かれるような 子だからこそ
余計に 憎らしいの。

005

意識的に物を見ないようにしていたのは私でした
手探りで掴めるものなんてのは、
選り好み出来ないように並んでいるのに迷ったフリ

形で決めると失敗するよ。
本当のところは 見ないことが悪いんじゃなくて、
私の居た場所が、どうしようもなく悪かったんだ。

004

悲しい夢を見ました
どこかで、あのCDがかかっていました。
私は 笑っていました

辺り一面真っ白で、
あちらこちらから 色々な声がしています。
話し声、笑い声、泣き声 その全てが、私の聞いたことのある。

やがて どこか幻想的に声はひとつになり、
話し出した言葉を聞いても私は、 笑っていました。

003

本当は 私も どこかへ飛んでいきたい。

002

自分の考え方が変わっていくことにも、
周りを軽く追い越しているようで、本当は色々な意味で
おいて行かれていたことにも、気付かず 考える余裕もなく、
恐らく とても 無様で、醜い恥を晒していた時がありました。

成長と云う言葉を自分にあてはめる力がなかったのだと思います。
過去形ですが、今も多分 そうです。

001

真っ暗闇に目が慣れてきた頃見える顔は、
いつも決まって 影の人のポーカーフェイス。
少し悔やみながら、過去に食いついている私
いい加減しつこい程 あの人しか見えない。

”どうしてる?”とは聞けない。
”お久し振り”とも、云えない。

悲しさに視界が揺らいでも、どうしようもない。
真っ暗闇を晴らす術なんて  知るはずもない。

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