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 - song − 最新 − 021〜025

無音の空間で

僕はひとり 君とふたり
おもしろいねと笑う僕はひとり

ペットボトルは転がっていて
ただそれだけのことに怯える
暗い暗い 聞こえる筈の声もしない

今日は曇り 明日は雨
気分が悪いと一匹の猫は不貞寝

埃が積み重なった本は
主張することをやめてしまった
痛い痛い 痕もない傷が痛い

歪みのない愛情を
捻じ曲がった空想を

何もない部屋で考えるのは君のことばかり
何もない部屋で考えるのは僕のことばかり

おもしろいねと笑う僕はひとり

泣いた顔を思い出しても悲しいだけ
でも笑っている顔が思い出せない
君はどんなときに笑っていた?

引き攣った笑顔を
弱ってしまった心を

誰も居ない部屋で思うのは君のことばかり
誰も居ない部屋で思うのは

おかしいねと泣く僕はひとり

悠然他責

守ったフリして 壊してさ
残ったものは 何だったろう
期待に胸ふくらませ
さあ、想像通りの世界へ

怒ったフリして 笑ってさ
楽しかったのは 何でだろう
あわてる皆置き去りに
さあ、想像通りの世界へ

僕を 忘れてしまったんだ

何時だって自分が 正しいと
思い込んで 威張りくさって
そんなん自慢にするんじゃねえ

僕を 捨ててしまったんだ

何時だって全てが 悪いんだと
思い込んで 嘆くだけで
そんなん目標にするんじゃねえ

タオルで首絞めて 何か得られたか
死ぬつもりで薬飲んで 何か変わったか

生きていたいと言う思いを
死ぬ程 味わってしまった以外は
何も無かったんじゃないのか

その内何とかなる なんて
自分の事じゃないから
お前らは 言えるんじゃねえのか

私の傍に居てくれないの

あんな大ゲンカも何時か思い返せば
些細な笑い話に出来る事で

私はあなたと作っていく未来にしか
興味無かったから

大切に折りたたみ過ぎていた感情も
本当は張り裂けそうな程
痛んでいたこの潰れた胸すらも

「大丈夫だ」って言ってくれた時は
安らぎを得られていたの

ねえ、今どうしてあなたは
私に背中を向けようとしているの

ねえ、今どうしてあなたは
私以外の人へ行こうとしているの

傍に居てよ
離れないでよ

もう会う事もないなんて
さらりと言えちゃうあなたが嫌い
嘘でも嫌いと思いたい

ここに居てよ
見捨てないでよ

そう縋った夜ももう遠く
あなたからの着信を待ち続けた携帯は
記憶の底へ沈もうとしてる

まだ好きだよ
あなたが良いよ

そう思った事は本当だから
今だってずっと待ってる事伝えたいから
私はここに綴っていくの


ねえ、今どうしてあなたは

and still…

あなたの前では 自分を捨て
気丈に振る舞った

何時でも押し殺した 私の心は
何時しか砕けた。

それは あなたの所為
私に望み過ぎた所為
砕けた物は 戻らない
夢 希望 何も無い

私を 返して

それは 私の所為
期待に応えられない所為
壊れた物は 戻らない
それでも期待に応えたかった

私を 助けて

私を 殺して
何も出来ないと言うのなら
繋ぎ止めないで
早く 楽に

あなたが 殺して
元に戻したいのなら
一思いに 早く
その両腕で

それでも生きたいと思った気持ちも
あなたが 殺してくれれば 良い。

未来を頂戴

本を読み漁って明ける夜
何時から僕は
現実逃避が上手くなったのだろう?

猫を見つめて暮れる日々
さっき玄関の前に
ずっと誰かが立って待っていた

上手に接客 笑顔で対応
そんな事出来る程
心は潤っちゃいないから

無視を決め込む
家には誰も居ないのだと
そう思っている僕すら存在しない

助けて助けて依存心
求めて求めて救世主

未来を頂戴
当たり前の日常すら持てない
この僕に未来を頂戴

未来を頂戴
人の気配だけで怯えてしまう
この僕に未来を頂戴

気持ちいい風吹き抜ける
やっと夜だ
さあ活動時間が始まった

何をしよう 何が出来る?
考えれば考える程
何もなくなっていくように思える

無理して笑う
僕には何かがある筈だと
決定的な何かを見失っていたんだ

助けて助けて依存心
求めて求めて救世主

未来を頂戴
僕が僕で居る為の何かを探し
今日の思考はそれで停止

未来を頂戴
怠慢な毎日を送ってしまった
この僕に救いを頂戴

何かが出来る筈なんだ
でもそれが何か分からないんだ
世間は僕を許してくれるだろうか

何も出来ない僕なんて
居ても居なくても同じ存在

こんな僕に未来を頂戴
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