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小学生の頃ならやった事のある人が居るだろうか。小さな賭け事やゲームをして敗者となり、バツゲームをさせられた事が。バツゲームとは、本人にとって何か不利益になる事をしなくてはいけない。

そして私は、女子からも男子からもバツゲームの”対象”とされてきた。女子の場合は、私と世間話をするとか、髪を触るなど。男子は、私に話しかけたり、告白をするなど。告白とは勿論、愛の告白だ。幸い私はバツゲームだと気付いていたので本気になど受け取らなかったが、気付かなかった場合はとても滑稽だ。

私がそんな対象とされてきたのは、内気で余り人と話をしたりしなかったのと、ただの外見上の問題だ。今もそうだが、私は酷く醜い。小学生の頃はちょっかいを出してくる男子によく言葉で反撃していたが、中学生になるともうそんな気も起きなく、されるがままになっていた。

目が合うだけで”酷く不快だ”、”気持ちが悪い”と言うような顔をされる。そんな私に告白だなんて、考えただけでも嫌だったのだろう。一人では声を掛けられない”敗者”が、友達を連れてやっと話しかけてきた事もあった。

そう言うゲームの”対象”となるのが酷く惨めで、悔しかった覚えがある。別にバツゲーム付きの遊びをやるなと言っている訳ではない。ただちょっと、その内容が相手をどれだけ傷付けるか考えて欲しかった。

そう言う経験だらけの私はおかげで、誰かが私に会いに来たり近付いて来たり声を掛けたり・・・メール一通来るだけでも、”何かのバツゲームか?”と思ってしまうようになった。もし今そう言う遊びをしている人が居たら、本当に少しで良い、”対象”の心の事も考えてみて欲しい。どれだけ心が捻じ曲がって成長してしまうか、考えて欲しい。

それだけ。
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