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消滅願望

昔から、消滅願望と言うものがある。以前は死にたいと言う感情とごっちゃになっていたのだけれど、最近は区別出来るようになってきた。死にたいのとは違う。死にたい訳ではない。ただ、消滅してしまいたい。     
     
もし”魂”と言う、身体とは別の物があるのだとしたら、死んでしまっても意識は残るのだと思う。意識と言うよりは残留思念に近いものかもしれないが。そうだとしたら、死んでも意味はない。苦しみは続く。     
     
けれど、”消滅”してしまえば、魂も何もかもがなくなり、この世から消える事が出来る。それを望んでいる。苦しみや辛さから逃れたい。ただその意識だけを持ち続けている。     
     
消滅する、と言う事は不可能なのかもしれない。もし”前世”と言う物があるのならば、私は前世では消滅出来なかった、のだと思う。意識などは消えたとしても、私として転生し、”前世”を背負って生きているような気がする。     
     
・・・自分の思いを言葉として出すのは難しいな。     
     
もし”消滅”出来るのだとしたら、私が”消滅”してしまった、”跡”が残るのだろう。それは構わない。それは既に私の意識から離れた所にあるから。私が問題としているのは”跡”ではなく、”私”と言う物。     
     
でもきっと、”今すぐに消滅出来る時”が訪れても、私は恐くてそちらを選択出来ないかもしれない。願っているのに、それ以上に臆病で、優柔不断。意識を持つと言うのは、ややこしくて難しいな。
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