物語的な詩

拝啓 ワタシ様

ずっと、私はワタシが嫌いだった。

産まれてきた事が奇跡なら、
死ぬためにまた奇跡を起こさなきゃいけない?
違うよね、だって、ここから飛び落ちれば、
このタオルで首を吊れば簡単に死ねるんだもの。

ワタシはずっと、
痛みや苦しみを繰り返すだけだったよね。
痛いよ、辛いよって、泣くだけで、
不確かな愛をずっと求めてきた。

苦しいの、楽しい? 楽しくないよね?
だったら泣くのを止めて、前を見ないと。

”誰か”なんて居ないんだって、ちゃんと気付かないと。
辛い事を見れば、幸せは逃げていくんだよ。

線一本だけの違いなのに、
片方は簡単に私を生み出し、
片方は何時までもワタシを引きずる。

もう解放してあげようよ。
死んじゃった子たちをこれ以上縛り付けちゃ悪いよ。

生きている子たちを見よう。
そうすればアナタも幸せを掴めると思うんだ。
多分ね。多分だよ。
どう感じるかは、アナタ次第だから。

お父さんが望んでいるように元気で、
泣く時は泣いて、出来るだけ元気で生きていこう。
私が付いて居るから。
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